「あずき三粒包める布は捨てるな。必ず何かに使えるから」——亘理町立郷土資料館で働いていた引地恵さんは、地元のお年寄りから、ものを大事にする風習を伝え聞いていました。
震災後、被災した呉服店から着物を譲り受けた引地さんは、『FUGURO』の製作を開始。しかし、中には穴やシミがあったり、子ども用で面積が小さくFUGUROにはできないものも。捨ててしまうのはもったいないと、小さな布でも製作できるいちごの布細工を考えだしました。愛らしい赤い布にガラスビーズをつけて、亘理の特産品であるいちごを象っています。
ヘタの部分は伝統的な結びの技法である『梅結び』を少しアレンジ。実際に手を動かし製品をつくることで、先祖から脈々と伝わって来た技術や心を受け継ぎたいという想いも込められています。
かつて東北随一のいちごの出荷地だった亘理町、真っ赤ないちごは今も町のシンボルです。 どんな小さなはぎれも無駄にせず、古い着物地で一つひとつ手作りしています。宮城県亘理町を応援してくださる皆様への感謝の気持ちをひと針ごとに縫い込めました。バッグチャーム、オーナメントとしてお使いいただけます。可愛らしいギフトとして皆様に喜ばれています。
───── WATALIS一同