震災後、岩手県岩泉町にはたくさんの支援物資が集められましたが、中古の衣服はもらい手のないものも多く山積みになっていました。このことを知った東京狛江のヨーガ教室の仲間たちは、この衣類を裂き織りしてヨーガマットに変え、再び被災地へ贈ることに。完成品がとても美しかったことから、「支援物資で終わらせるのはもったいない、これを現地の仕事にできないか」と話が発展。岩泉町だけでなく隣の田野畑村のお母さんたちからも「織ってみたい」という声があがり、プロジェクトがスタートしました。
色は3色あり、ランダムに色を重ねた「虹」、青・水色系統の布を重ねた「海」、緑・茶系の布を重ねた「山」と、いわて三陸の自然の色彩をモチーフとしています。ヨーガマットとしてはもちろん、部屋のラグ、お昼寝用敷布としても心地よい肌触り。手洗いでの洗濯が可能です。
素材は全国から届けられる古布、運営はボランティア……遠くにいる人々の、何の見返りも求めないこころによって活動が成り立っています。様々な状況に対応しながら続けていく姿が、みなさまの励みになるといいと思います。
───── 早野智子(代表)